極上御曹司の愛妻に永久指名されました
だが、彼女が少し男性を怖がっているような印象を受けたから、強引にベッドに誘うことはなかった。
卒業旅行が終わり、その後、紫が黒沢不動産の御曹司に悩まされていると知って、無理矢理彼女を自分のものにしなくてよかったと思った。
黒沢から彼女を救いたい。
彼女を自分の秘書にしたのも、黒沢に手出しさせないため。
黒沢のストーキングに怯えた彼女を俺のマンションに同居させて……。
彼女を自分のものにしたいというより、ただただ守りたかった。
それで、紫は俺のことをかなり信用するようになったし、俺のことを意識し始めた。
あと、同居することで互いのことをよく知っていったんだと思う。
ゴールデンウィークの旅行で気持ちが通じ合って恋人になって、来年には結婚式も控えている。
恋人になってから結婚式までの期間があまりないが、俺は大学時代から彼女を好きだったから結婚が早すぎるとは感じない。
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