極上御曹司の愛妻に永久指名されました

窓にへばりついてはしゃいでいると、小春も私の横で夜景を眺めた。
「うちは日本家屋だし、夜景見るとテンション上がっちゃう。そういえば、恭一くん、もうひとり暮らし始めてるの？マンション買ったんだよね？」
彼女の発言に驚かずにはいられない。
借りるじゃなくて、買った？
まだ大学卒業したばかりなのに!?
御曹司だとそれが当たり前なのだろうか。
「昨日、引っ越しが終わったとこ。長谷川も引っ越し昨日だったっけ？」
風間はクールに返し、チラリと長谷川に目を向ける。
「そう。僕のとこも結構眺めいいんだ。今度遊びにおいでよ」
長谷川は柔らかな笑みを浮かべた。
だが、そのふたりの回答に引いてしまう。
あなた達、本当にセレブだね。
そんな私の横で、小春は嬉しそうに目を輝かせる。
「わー、いいね。行きたい〜」
そりゃあ好きな人の家、行ってみたいよね。