極上御曹司の愛妻に永久指名されました
多分他の男子学生だと、すぐにビールを頼んで、酔って絡んでくる。
でも、彼らは節度ある飲み方をするし、酒を強要しないから、その点は安心だ。
店員を頼んでオーダーすると、しばらくして料理が運ばれてきた。
やはり、点心は熱々が美味しい。
レンゲに小籠包を乗せ、口に運ぶ。
「熱っ……あっ、肉汁美味しい〜」
ふうふうしながら食べるが、あまりの美味しさに顔がホッコリする。
「うん、やっぱ小籠包最高〜!」
小春もとびきりの笑顔で微笑むと男性陣は頬を緩め、口を揃えて言った。
「それは良かった」
謝恩会は最悪だったけど、飲茶は最高〜!
終始ご機嫌で午後十時の閉店間際まで飲茶を堪能すると、クロークに預けていたコートを受け取って、ホテルを出る。
お酒は飲んでいないけど、身体はなんだかポッカポカ。
「じゃあ、私は電車で帰るから」
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