極上御曹司の愛妻に永久指名されました
奥にもドアがあってもうひと部屋ありそうだ。
「凄いオフィスですね、副社長」
執務デスクの前に座った風間にそんな皮肉を言えば、彼は眉根を寄せた。
「他の社員のいないところでは、『風間』でいい。お前に役職で呼ばれると気持ち悪い」
「気持ち悪いって失礼ね。あなた達、前から私をここに呼び寄せるつもりだったでしょう?」
これまでの風間達の態度が気になっていた。
私が就職のことに触れると、どこか企み顔で微笑んでいたような気がする。
「まあね。卒業旅行の前から坂田物産の買収の話は進んでいて、黒沢のことがなくてもお前にうちに来てもらおうと思ってた」
デクスの上で手を組みながら、彼は認めた。
「俺の恋人役の件もあるが、小春は引っ込み思案な性格だし、親友が側にいた方が安心するかと思ってね」
「過保護過ぎない?」
「凄いオフィスですね、副社長」
執務デスクの前に座った風間にそんな皮肉を言えば、彼は眉根を寄せた。
「他の社員のいないところでは、『風間』でいい。お前に役職で呼ばれると気持ち悪い」
「気持ち悪いって失礼ね。あなた達、前から私をここに呼び寄せるつもりだったでしょう?」
これまでの風間達の態度が気になっていた。
私が就職のことに触れると、どこか企み顔で微笑んでいたような気がする。
「まあね。卒業旅行の前から坂田物産の買収の話は進んでいて、黒沢のことがなくてもお前にうちに来てもらおうと思ってた」
デクスの上で手を組みながら、彼は認めた。
「俺の恋人役の件もあるが、小春は引っ込み思案な性格だし、親友が側にいた方が安心するかと思ってね」
「過保護過ぎない?」