DRAGON の赤い宝石
昔々、🌪🌪🌪
ある人達には最近の出来事かも
しれません。
赤い涎掛けを掛けて丸い顔
白い涎掛けを掛けて三角の顔
黄色涎掛けを掛けて四角い顔
お地蔵様は昔昔から、男女の
仲を取り持つ有り難い存在でした。
このお地蔵様は1生に一度の1回きりの縁結び。
ある日3人の若者が1体1体別々にお願い事にやってきました。
三人が望んだ女性は同じ人物でした。
お地蔵さんは丸い頭、3角の頭
四角い頭を寄席あって悩みました。
1人の娘の婿選び
お地蔵さんと言うくらいだから
お地蔵さんは子供です。
考えて考えて-`,パッ´、-・・・
ひらめいたのは
女好きにはそれなりの‥
寂しがり屋にもそれなりの‥
俺様気質にもそれなりの
娘を試しに選んであげました。
娘達は愛らしく可愛いらしく
男達は直ぐ落ちるかもしれない。
落ちた男は不合格‼
苦しみ悶える事でしょう。
一花、花香、和花
花のつく名の女達
12月25日聖夜があけたその日..
赤い糸は結びかえられるかも
しれない‥
なんという事だ、一秒の違いが
人生を変える‼
時間をバカにしちゃイケナイ
一秒が重なって1分
一分が重なって1時間
あ━━━━━っと気がつけば
あの世行き‼😇
この話は16歳の羽奈が大人に
なる迄の恋の記録。
相場羽奈(ハナ) 12月25日0時00分生まれ。
16歳
父親は、普通のサラリーマン。
母親はデパートの紳士服売り場勤め。
妹3人の5人家族。、
羽奈 加奈 里奈
加奈15歳。
ショートボブが似合う、
ちゃきちゃきの元気娘。はなし上手
で、人気者。
里奈13歳中学1年
おっとり系、空気読めない所が
たまに傷、油断ならない野郎だ。
放って置いたらヤリ放題
天然の緩いカールが男の子を
虜にする羨ましい
クリクリした目を、フル活用して
甘えて来たら、加奈も羽奈も従わざる
おえない。
一番下だけあって要領もいい。
ついつい、甘やかしてしまう。
末っ子武器は最強だ。
羽奈は父親から10万、母親
から10万、月々20万貰っている。
両親の給料明細はわからない
税金とかの管理は、父親
羽奈は見えるお金を管理‼
母親はそう言う事に無頓着‼
お金を管理するのは、父親
父親も母親も、
娘3人泥棒3人と言われるくらい
将来の娘にかかる金の事を考えて
いてくれている。
光熱費三万。
勉強はリビングで、なるべく
済ませる!
リビングには大きな本棚を置いて
自分達の部屋には眠りに
行くだけになってしまった。
リビングには羽奈の好きな
クリスマスローズの鉢植えと
シャコバサボテンのピンクの花、
まだ11月に入ったばかりだから
花はこれからの楽しみ。
小さな一戸建てだが祖父が建築家
だった為色々な工夫がある。
天井を高く見せ、光がいっぱい入る
から植物もよく育つ。
風通しも良いため快適に過ごし
ている。
おじいちゃんに似てるのは、
やはり二番目の加奈と思う。
羽奈と加奈は年子なので良く似て
いるが背が断然加奈の方が高い。
羽奈はスポーツは陸上を、やって
いた。
加奈はバレーボール
里奈はテニス
加奈は今受験生色々お金が
飛んでいくバササササピューンパタパタ💸""
ATMの前で父親と母親から振り込ま
れた金額を、引き出し振り分けて
払い込む。
諭吉さんはダダダダタとATMの
中を猛スピードで走り抜けて
いく。
スマホ、には大変お世話になって
るけどもう少し、安くならない
かな?
って訳で、入るお金は決まっている
出ていくお金はハァー
決まっていない。
なんで補うかはやはり食費の切り詰めしかない。
羽奈は、ダテ眼鏡を、かけると
気合い入れて歩き出した
今月も厳しい。
硝子も度も入っていない。
今どき無い三つ編みをして…
男の子から交際を、申し込まれ
断ると必ず嫌がらせを、受ける
それは男の子からも
やっかんだ女子からも。
なら,最初から告られない努力を、
する。ダサい、がり勉ガリレオ
それが今の羽奈。
めんどくさいことも、心配も無い。
嫌がらせも無ければ、裏で変な
噂も無い。
妹の加奈は背も高いから女の子にも、愛されるタイプ、サバサバしてるし、男の子ともバンバンやり合うタイプ
丸で男子な性格。
顔は羽奈とソックリだけど女の子に
モテる。
それはそれで、大変そうだ。
里奈は男の子が構ってくれるタイプ
空気読めず、嫌がらせされたら
したやつの名前を、彼らに
発表してる。
口がキツく堂々としてる!里奈を、
かばってくれる男の子がなかなかの
強面らしくみんな逆らえない様子だ。
長女、次女、末っ子の性質
がモロに当てはまる姉妹。
↓
用心深い
来るなら来い
人を使って退散させる。
そんな訳で3人共に身を守る事は
出来ている
節約家の羽奈は昨日のチラシを思い
ながらサンマ¥丨00の、スーパーを飛び越しもう一つ先のサンマ¥80のスーパーへ。
新物とあったから脂の、のりに
期待して足を早める。
今日は火曜日のうえ、五時の市だ。
羽奈は制服を腕捲りして、
カートに買い物籠を乗せる上に1つ下に1つカゴをおく、主婦連に負ける訳にはいきません。
主婦連はすばやい、みのこなしも売り出しと来たら右手左手カートで人を押し退け
顎を使ってどいてどいてと割り込んで来る。
そんな戦いは日常茶飯事羽奈は身を乗り出して負けるもんか根性、金がかかってる
いや生活がかかってる
私がやらなきゃ誰がやる!
ごったがえした人、また人をすり抜け鮮魚の、方向へ歩く。
この時間は、幼稚園児も走り
回ってるのでぶつからないように
足を進める。
氷につけられた、丸っとした
サンマが黄色いくちばしを見せ
ながら箱積みで重なっていた
サンマを見て目を輝かせる。
『これは新しい。くちばしが、黄色い。』
羽奈はニンマリとしてトングで10匹
選ぶと、五匹ずつ、袋に入れた
個々で冷凍する準備をする。
五匹は冷凍庫に入れて、また来週
食べる計画。
さぁて、あとの目玉の玉子を狙う為、鮮魚売り場を後にする。
卵方面は左入り口、早足急げ急げ。
(おひとり様1パック)
《やった!♡》
(まだ残ってた)
隣から手が伸びて来るのを察知‼
サッと体を半回転させながら
握った。
ヨッシャーヤャ(ガッッポーズ。)
50歳過ぎの、お姉さん?が、
クッソオ~と指パッチンをした
ニッコリと微笑み
卵をみせつける様に頭を下げた。
しかしお姉さんのカゴには2つも入ってる
別々に会計を済ませる作戦かー
弁当、朝食に卵は毎日ののアイテム
鳥さん達にはインフルエンザに気をつけてほしい、日本の食卓&家族の健康がかかっている大切な体だ、鳥さんには常に感謝
農家の皆さんありがとう
羽奈の横から追加の卵到着
すかさず羽奈も卵追加
セルフレジで会計すませるって手もあった
ルルルンルルルン気持ちイイ
それからメモ通りお買い物
だいたい、お目当ての品は揃った。
リュックを背負ってエコバックを
肩に掛けていっもの道を歩く。
ヨイッショット
プ~ンと甘い匂いの中に、
あのウンチッチに似た香りがする。
「ん!! 遂に旬到来か?」
銀杏並木は黄色く染まり、昨日の
雨で銀杏の薄い熟したオレンジ色がくたびれた色に嗄れ、ポトリポツリ落ちていた。
一斉掃除は今度の日曜日だ。
ゴミになって出た銀杏を頂く。
一年分の銀杏は、茶碗蒸しや、
お正月のおせちに姿を変える。
素手で触ると被れるから
今日は銀杏君を見逃しながら
歩く‼
軍手を持参しなかった事を
後悔する。
しばらく家に向かい歩く。
行く時は急いでいたからか、帰りは、なかなか遠い。
リボンをといて、三つ編みの髪を
とくと首が暖かくなった。
今日は風が、寒く感じる。
きのうまではTシャツで大丈夫だったのに季節は見えぬ速さで動いている。
スタスタスタと足を早める。
すると、銀杏に背を預け、バイクを止めている、輩を発見!!
ライダージャケットを着て、
ボッサボサだけど手入れされた髪は、柔らかいブラウン。
耳にジャラジャラとピアスを下げてスクロールする指は指輪だらけで良く痛く無いのかと不思議になる。
体に穴あける?
私には無理無理無理‼
見てるだけで痛そう。
(なにしてるのかな?ゲーム?)
あんまり関わらないように道の端っ
こを歩く。
目つき悪いし、不健康な肌が気になるが、知らない人だし、何より羽奈とは
住む世界が違う人だと分かる。
朝から、遊び捲りツーリングで友人達と別れ、今日の塒を探していた。
女の子の、名前を、スクロールしながらメニューでも選ぶように。
初めからこうじゃなかった。
成績は全体で一位!
品行方正な真面目君!
ある日学校から帰ると珍しく父親の車があった。
久しぶりに父親の顔を見に部屋へ
向かうと、見たのは顔をじゃない
父親のリズミカルに動く丸く毛の
生えた
汚いケツ!!
あのケッはあんなに動くんか‼
いつも偉そうに座り
なんにもしない。
新聞
珈琲
飯
動かない親父のケツはどこいった?
母親はアタフタと走り回り尽くす
父親はふんぞり返っていながら顎で人を使うタイプ
父親の、あの最中を、目撃して
しまった。
俺はドカドカ踏み込んで
クソ親父の振り切る前にボカッ
思いを達成させる前に
二度蹴り‼
「不発弾カヨ、親父‼」ボカッ
親父も女もガタガタガタ
女を見て俺ビックリ(⊙⊙)!!
ババさん。
オッタマゲ━━━w
親父はもしかしてババ専
いやオバチャン専
乳も干しトウモロコシ常態垂れ下がってる
それなら母親の方が綺麗なハズ
母 はそんなババ好きな父親を
許している。
仕方無いんだろう。
性癖は、止められない!
離婚しろ! と迫ってみたが母親は
笑わなくなった。
感情をしっかり押さえ込み
静かな母。
ババになる迄耐えるつもりか?
そんなに親父がいいのか?
親父もジジイになるんだぞ‼
俺の気持ちは母に届かない‼
そんな母に又イライラ‼
其れから自分がどうでも
良くなった。
転げ落ちてしまえば
なんてことはない。
気持ちもルールも関係無い。
俺の種の保存は必要無い。
俺の子供なんて、俺とそっくりな
生活をおくらせるに決まっている。
可哀想だ。
俺の血は、俺で終わりだ。
相手も遊びなら、必要無い。
真面目な人は自分の愛情の
スタイルを、選べばいい。
俺は、ハッキリと、遊ぶ娘には、
「マジになんなよ。
遊びなんだから。」
と伝えている。
「こっちも遊びよ。」
と答えた孑だけ、と
真面目に遊んでいる。
自分からは、手を出さない。
俺のルールだ。
ふと俺の視界に、挙動不審な女の子が目に入った。
チラチラ俺を警戒しつつ道の
端っこを横歩き?
ながら前に進んでいる。
「クスッ」
どうやったら前に進めるんだよ。
見ない振りして目で追いかける。
俺の範囲から抜け出してホッとしたのか前に向きながら歩きだした。
「クスッ何考えてんの‼」
つい口から思った事がもれる。
リュックからは、セロリの葉
エコバックからは、サンマの尻尾が飛び出している。
あのブルーのセーラー服の
一本線は、俺が通っていた高校の
制服だ。
しばらく眺めていると、彼女が、
腰を下げて、かがんでるのが見えた。
ちょっと気になり右に左に背伸び
して見た。
「あの、婆さんは、確か…」
近寄ってみると‥
「立てますか?」
「はいはい。」
俺は気になって彼女に言った。
📣「その婆さん、呆けてっから止め とけ。」
彼女は、俺の忠告を無視して、
婆さんと歩きだした。
婆さんの手を握って!
📣「なあ、止めとけよ。
あぶねーから。」
肩を叩くと、一瞬振り向いた顔に
ビックリした。
目はクリクリ、ぽってり
とした頬は、エクボがあった。
髪の毛は真っ黒でとても綺麗だった。
唇はぷっくらと膨らみ、
凄く愛らしくみえた。
ズタズタの心に蜂蜜でも練り込んだような、甘い感情が走った。
それは久しぶりの人としての
感情、愛おしいと思えた
甘酸っぱい想い。
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