DRAGON の赤い宝石





羽奈の彼氏の奏は、凄脳みその
持ち主‼

記憶力が、ハンパなくて真剣に見聞きしたものは記憶され、勉強しなくても頭に入ってしまう。
隣で真剣な顔してたから、

「今記憶中?」

って聞いてみたら、こぼれる笑顔が帰ってきて

「そうだよ。羽奈、」そう言った。

だって授業中しか話せない。
取り巻き隊の紗耶香や
他のクラスの女の子が、沢山
やってくる。
奏もそちらを優先するから仕方ない。

授業が終わると、女の子が
ドドドドド💨💨💨と流れ
込んできた。

奏はチラチラと羽奈を気にして
いたけど、紗耶香の一言で気にするのを止めた。

「奏、🎼カラオケいこっ、
女の子呼んでるよっ 。」

「マジで可愛孑いるよ。。」

ウフッとブリブリ丸だしの紗耶香がクネクネして奏を誘ってる。

「マジっ!!♡д♡期待して
いいのかー沙耶香」

奏は一瞬嬉しそうな顔をみせたが‥

「でもな~あぁυ、
俺、羽奈の彼氏だしっ・・・
チラッ チラッ!。」

一応、奏は羽奈を気にしてみる。


羽奈はスマホで売り出しの確認を
している
««まっまさか»»奏の思考が止まる

「今日、まさか火曜日?」

紗耶香に聞いた。
「うん。火曜日だよ❤。」

紗耶香は真っ黒な塗りたくった
目と、バッサバサの付け睫毛を
瞬かせながらニッコリと答えた。

「紗耶香無理だ。
火曜日は五時の市
 卵買う約束してたんだ。」

「は? タマゴ?🥚?」

「うん。おひとり様1パックが
2人で行けば2パックになるだろ‼
スーパーの目玉商品‼」


それを聞いた紗耶香は呆れた。
ツカツカツカ
と羽奈のもとへやってきて、

「相場さんっ、
また奏こき使ってんの
名ばかりの彼女なんだから、
こき使わないでよっ、
私達の奏でもあるのよっ」


その一言に羽奈は
何人かの、よそのクラスの女子で囲まれて、
ギャギャギャギャギャギャギャギャ


「ア~分かりました。
うるさい、煩い‼
ハイハイハイハイーハイ‼。
み~んなの奏デス独り占め禁止
って言いたいんだよねー。
カラオケ楽しんでください!」


「ヤッタッ‼」
奏がフアイテングポーズをした。


「わかればいいわ!! じゃあねっ
相場さんっ。」
沙耶香はフンっって顔を見せて

奏を引っ張り歩き出した。
奏もハイハイッルンルンった感じ‼

「えっ?もう行っちゃうの?
   かな・・・で、待っ・・・て‼」

バタッ、羽奈はつまづいて、
こけてしまった。

こけた先には歌音と実帆の上靴が
あった。
下からずっと見上げていくと二人とも胸で腕を組んでシラ~ってしてる。

実帆がかがんで、ほっぺをビョ~ンと
伸ばして目をつりあげた。

「誰の彼氏じゃい。いってミロやホレ 言って み.ろ。」

 イタイイタイ、ミホ~いた~い。

歌音も、「アホ。お人好し💢」
ボコッ

 か、かお~ん、イタイ
「今日の朝だって、紗耶香と来たし帰りも紗耶香とデートだしっ、
分かってんの。」
歌音がイラついて怒鳴ってくる。

「わかってないよ、羽奈 は…」
実帆も呆れザマに目をギロリ
として見下ろしてくる。

バタッ‼

「ヤキモチなんて、ハンパな事言わないで別れちゃいなよ。

セフレもいるし、
紗耶香とも怪しいし、
他にも噂は沢山あるよ。
止めていたがいい。奏は・・・ 
ろくな噂ないよ。

羽奈には手に 負えないって。」


実帆は世間知らずな羽奈を諫める様に
話だした。
      


「昨日なんか綾と、腕を組んで
図書室に入ってたし、
覗いたら綾のスカート落ちてたし何してたか分かるでしょっ。」


「その前は由衣とデートしてたし。
 ムリだわ~ 。」


それから2人は奏がどんなにスケベか話てくれた。

「自然消滅狙いでいくか、別れを
告げな‼。

あんなの盛りのついた😸より
タチ悪い!


アイツは友達としては最高で、彼氏としては最低━━━━━━━なクズ、クズ 屑‼」

実帆も歌音もウンウン頷くから
羽奈も、ついつい釣られ頷いてしまう。

ウンウン。

キャキャー奏
次の日も奏は、
相変わらずのモテっぷり。ε=
        キャーキャー

「ねえねえ、
新しくできた焼き肉店行かない?ちょっと食べてボーリング
何てどう?」

「おっ、行きてーいいねー。」


「行こー行こー。決まりッ。」


奏が羽奈をチラッチラッと見ると
チラシの確認をしてる。



「あれッ、今日は何日?」
「29日だよ。」
沙耶香が答える

 「あた~!無理だ!紗耶香今日は2、9、肉の日だ、」

「羽奈に、今日こそ
付き合わなきやだし
・・・な‼」


しょんぼりとして紗耶香に助けを、求めていた。
沙耶香は頷きドカドカと羽奈にちかずく


「ちょっと相場さんっ、まだ奏を、 こき使ってんの、言ったでしょう。」

羽奈はもう沙耶香のキンキン声にブチギレた。
   ««かんけーねえから»»
どけ、ドンッ、ジヤマ‼》》》

掴みかかるサヤカを羽奈は押しのける。
流石の沙耶香も、ひるむ。
       

羽奈は教科書をバックの中へ
ポイポイといれていた。


      「へ?」
      
       

奏と紗耶香はポカーンとしていた
が、沙耶香は奏の腕をシッカリ
握っていた。

自然と奏もそれを許している。
羽奈といる時より自然‼
軽いSHOCKを受けながらも

「だあかぁらあ、ア!よく聞けや
アンタら
📣 宝生君とアタシ関係ー
ねーって.ん.の.。
いちいち確認いらないから。

どーぞ!! 無関係だ.か.ら,w
お好きなように!! 
何日でも何時間で
もくっっいとけ。!!
紗耶香の男だろうがー!!
ちゃんと管理しなよ‼」

「え、´,,•ω•,,ポッ
いいの♡」
沙耶香は嬉しそう。


「📣ああ‼ いいよっ‼」

「えっ!! ちょ、ちょっと待てよ!
関係無いってどうゆうことだよ
 ?沙耶香の?男って、ナニ?」

羽奈に詰めよって奏は、必死に
聞いた。羽奈はメガネを外し
髪をといてパラリ



可愛らしい目で真っ直ぐ見て
紗耶香風に言った。
その方が理解力あると思った。

「だってえ~ん~~
わ・た・し・名ばかりの彼女♡
なんだからぁ
 つまんないのぉ~」

実帆の腕をとりブルンブルンしながら

「宝生君ってぇ~こんなブリブリ
がぁ好きな んでしょっ。
しかもぉ、おまたの、緩い

違った!関節のやわらかーいのが、
好きでしょう。
羽奈にはムリ、ムーリなのぉ~。

 2人ともぉ、下半身が
仲いいからぁ、引き離せないしぃ
無理 、無理、なのぉ!! 。」


「エッ‼」
奏は一瞬時間が止まった様に動け
無くなる。



「あ一つかれた!!」コキコキ
と、羽奈は締めの言葉を言うと
バックにポイポイと残りの
教科書を入れる。


「じゃっ、紗耶香、宝生君の事
今迄通りヨロシク!!
って事で忙しいからバイバイ」

羽奈はスクールバックと鶏柄の
エコバツクを持って教室を
飛び出した。

《《実帆~歌音帰ったら電話するね~》》と叫びながら…

ポカーンとして可愛い可愛いと驚く男達と奏の取りまきを、振り払って駅へ向かう。


「間に合うかな?5時の市。
今日は肉の日と重なり
かなりの、期待‼🍖」



ダッシュで走る走る。

後ろから急に、腕を引かれて
急ブレ━━━キがかかる。

「きゃーっ、イタイ! 」

奏が息を切らして、髪を振り乱して追いかけて来てた。


「宝生君どしたん?ボーリングは?
焼き肉は?あなたの大事な紗耶香
は?」
キョロキョロと親衛隊の姿を探す。


「ん、どころじゃねーよ。何だ、
関係ないって、
俺達付き合ってんだから、
紗耶香は
と、も、だ、ち、!!」


「へ!?ヤッパリ付き合ってたの?
わ.た.し. と?」
マジかとゆう顔で奏を見た。


「当たり前だろ💢。」


「じゃあ、ソレ無しで、御願いしまーす。
無効、無効‼」

「は?」
奏は少し呆れ顔で、羽奈を見た。
奏の、そんな顔を見て羽奈は
確認する様に奏に聞いてみた。


「じゃあ聞くけど・・・」 
羽奈は立ちつくす奏に問いつめた。
夫の不倫を問いただす若妻の
様な感じで   
      「何?」    


「明日、土曜日だよね!予定は?」


 「υさやかと食事カナ?」
            
[じゃあ、日曜日は?」



「紗耶香ん家でマッタリかな?。」
       


「もしかして土曜日からお泊まり。」

「金曜日からだ‼
でも‼誤解するなよ、紗耶香とは
遊び、俺の心は羽奈だけだから。」
    

「うわぁ気持ち悪い。
ムリだワ、
病気だってあるし 。」

        「は?病気?」 
         

「宝生君は、御曹司なんだから
それなりの 遊び慣れた女がいいよ

 私じゃあ、つまんないから
紗耶香といるんでしよう。
紗耶香と、ヤった?」

 
   「でも・・・遊びだし!。」
         (¯―¯٥)

「ヤった?💥💢」

 「う  ・・・ん、かも。でも     
紗耶香も遊びだし・・・」


「やっぱりね。そうだよね、
 あの接近は気合い入ってるし。
普通の関係じゃナイワ‼」

「紗耶香にすればぁ、
ワタシじゃなく沙耶香が
ピッタリじゃゃゃーん。」

仲いいよ、2人とも緩いし。
いんじゃね。
セフレもいるんじやね?
お互いに‼」

 「え‼・・・あ、その・・・ㅇㅁㅇ;;」

「いるんかーい。
 どんだけ元気なのぉ~?」


「だから!羽奈は
無理なんだろアレするの。
仕方ないだろ!
大事にしてたんだよ。羽奈の事。
だから・・・代わりに・・・沙耶香と‼」


「へ?代わり、でも・・・ムリ、
汚いもん。
ヤダ`ε´ 最低‼」


羽奈は振り返って、入って来た電車に無言で飛び乗った。
「5時の市は待ってくれないからバイバイ」


「きたな…い?って、俺・・・ガーン」

奏は呆然と椅子に座り何本もの
電車を見送った。
何時間座ってたんだろう。


静かになったホームは段々と
酔っ払いや、残業したような
疲れきった人で溢れた。
その人達から見ると俺も同じ
なんだろうな。


  ハア~ツ椅子に座り天を仰ぐ。



「俺、汚いって言われたー
ハァーSHOCK‼」



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