あなたの心の片隅に。


私「は、離して!」


グイグイと引っ張られて連れてこられたのは誰もいない場所


優「今日出かけるなら言えばよかっただろ」



私「で、でも…」



言おうとしたよ。



出かける理由も。

今日行くことも。




だけど、夏妃さんがいたから。




優哉君の幸せを邪魔しないでおこうって





優哉君はなんで私にそんな態度取るの?


思わせぶりな態度。


私なんて興味ないんじゃないの?




優「でもなんだ?」



そう言われて私の顎は持ち上げられた



今にも泣いてしまいそうな私の顔を見て
優哉くんはなんて思ったのだろう



めんどくさいとか?


うざいとか?



もうわけわかんない。

私は私で頑張ろうって思ってるのに



すれ違う私たちの心を遮るように勢いよく電話が鳴った



私「…出てください」



めんどくさそうにポッケから携帯を取り出した優哉君はディスプレイをみて小さいため息をついた



(もしかして夏妃さん?)



優「おいっ!」


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