サヨナラの向こう側
麻美さんは綺麗なのに気取ってなくてサバサバしていた。

すぐに仲良くなりあたしは達也の相談をしていた。


『うーん…。連絡とれないからって浮気とは限らないよ。』


『そうですよね。
でもあたし不安なんですよ。
あたしが思ってるほど彼はあたしの事好きじゃないんじゃないかなぁって…』


あれ…あたし少し酔っちゃってるのかな…。

自分の目に涙がたまってくのがわかる。


麻美さんはギュッとあたしを抱き締めてくれて、フワッと香る薔薇の香があたしを包み込んだ。


『大丈夫!雪ちゃんはこんなに可愛いくていい子なんだから!なんかあったらあたしにいいな?』


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