サヨナラの向こう側
ちょうど信号待ちで止まったからその2人を見ていた。


……あれ…


暗くてはっきり見えないけど…


達也に似てる…



あたしは思わず窓から身を乗り出した。


街灯の光が二人を照らすとはっきりと顔が見えた。


甘えるように寄り添うの彼女の隣にいるのは


間違いなく達也だ…



信号は青に変わり、走りだした車は二人から遠ざかった…



『…どうかした?』


『………なんでもない…です。今日は楽しかったですね。』


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