サヨナラの向こう側
奈緒はカシャンとフェンスにもたれかかって話を変えた。


『今日さぁ彼氏とその友達と遊ぶんだけど雪も行こうよ★』


『え?なに急に…どぉしよっかなぁ…』


あいまいな返事をしていると奈緒は『行くよね☆』と強引に押し切った。


あたしの気を紛らわそうと誘ってくれてるのが解り、悩んだ挙げ句奈緒と出かけることにした。


あたしは単純だから、いっぱい遊んでいっぱい寝たら心配事なんて忘れられる。


これまでもそぅやって乗り越えてきたから。



だから今回も大丈夫だと思ってた…




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