サヨナラの向こう側
ポンポン…
えっ??
頭に違和感。
あたしの頭に何か乗ってる!
ばちん!!
勢い良くそれを払い除けた。
『いて…』
声の主はあたしに思い切り払い除けられた手をさすっている。
『なっ、なにするんですか!?』
いきなりの出来事に動揺が隠せない。
そんなあたしを見てふっと軽く笑うその人は、健ちゃんよりも大人びてみえた。
『羨ましそうにみてたから』
『はぁ??』
近くのコンビニに入る奈緒と健ちゃんを交互に指差した。