大人になりたかったあたし
スーッと流れる血が足にあたって我にかえった

またきっちゃった

たつやは知らない

もうやめたんだと思ってる

腕をさっとふいて絆創膏をはった

「早くメイクを落とそう」

小さく呟いて落とし始めた
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