この声が聞こえるまで
私の住んでいるところはお世辞にも都会とは言えないような場所だ。

通学路には四季を彩る花が咲いている。

そしてそこを少し進むと道路とはかけ離れた場所に山へと続く道が一本ある。

小さい頃はよくおじいちゃんと毎日その道をを歩いていた。

けど、いつの日からだろうかあそこに立ち入るのが急に怖くなった。

何があったのか全く覚えておらず、一緒に居たはずのおじいちゃんに聞いても答えてくれなかったことを覚えている。

今でもたまに足を踏み入れそうになるが生い茂る林に足が竦む。

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