ハル色に染まるるを…


「も、もう!その話はしないでよ!」


あの時のことを、まだ言う!?

高校1年の初め頃、乗る電車を間違えて
戻ろうとして更に間違い、
迷子になった時の話だ。


あのときもハルくんが
迎えに来てくれた。


懐かしそうに、話すハルくん。

「あの時のゆいは、素直だったな!
帰るよ、おバカさん。って言ったのに
『おバカさんでごめんなさーい!』
って泣いて〜。」


そう言って泣きマネをしながら、
私をからかうハルくん。


「もう!いい加減忘れてよ〜!!」

悔しくなって抗議した。

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