ハル色に染まるるを…


「帰ろう!本間ちゃん!」


!!


「あ、林田先生。お疲れさまです。」


気がつくと、すぐ後ろに林田先生が
立っていた。

周りを見ると、皆もう帰っていて
私と林田先生だけのようだった。


「大丈夫?肩凝ってない?」


そういうと、林田先生は
私の肩に手を置き、肩を揉もうとしてきた。


…!??


「だ、大丈夫です!」


やんわりと、先生の手をかわす。


先生は50代後半くらいだと思う。

私のことは娘か孫のように思って
気遣ってくれたのかもしれないが
私としては、少し嫌だった。


ハルくん以外の男の人に
触られたくない。


「まぁまぁ。そんなこと言わずに。
すごく凝ってるよ。僕ね、
マッサージ上手いってよく言われるんだよ。」


そう言うと、林田先生は
また私の肩に手を置いて肩を揉み始めた。

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