ハル色に染まるるを…


「あ、あの…先生も
お疲れでしょうから!ほんとに大丈夫です…」


どうしよう…やめてくれない。


「大丈夫、大丈夫。僕は疲れてないよ。
本間ちゃんは優しいね。」

そう言って、林田先生は
頭から耳に沿って撫でてきた。

!!!


「…や!」

私は思わず、拒否した。


「あぁ、ごめんごめん。
髪に糸が付いてたから。」


…え?


「あ、すみません。
ありがとうございます。」


過剰に反応してしまった…
恥ずかしい。


「そんな意識しないでよ。
僕、本間ちゃんの親世代だよ?」

それ以上断れない雰囲気に
なってしまい、私はマッサージを
受ける形になってしまった。

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