ハル色に染まるるを…

「はいはい。拗ねない拗ねない。」


そう言ってハルくんは、
いつものように
私の頭をわしゃわしゃした。


撫でられた子犬のように
大人しくなる私。


この優しいハルくんの手が好き。


何を言っても
何度告白しても妹扱い。


全然相手にされないのは
分かってる。


いつもと違う真剣なトーンで
伝えた事もあったけど、、、



反応は同じだったから。


もう側にいられるなら
"妹"のままで
いいやとも思ってしまう…


< 11 / 161 >

この作品をシェア

pagetop