ハル色に染まるるを…
「ゆい?なんかあった?」
ハルくんが私の様子がおかしいことに
気がつき、身体を離す。
何かが決壊したように
更にぼろぼろと泣き出す私。
それを見たハルくんは疑念を確信に
変えたのだろう。
ぎゅっと、抱き締めてくれた。
「ごめんな、助けられなくて…」
「ううん…ハルくんの…
…せいじゃ…ない、よ。ぐすっ…」
「それでもごめん。…帰ろうか。ゆい。
帰って温かいもの食べよう。」
コクンと頷いた、私を見て
ハルくんは優しく笑ってくれた。
小さな子どもを連れて帰るように
私の手を引くハルくん。
そのまま私は、ハルくんの愛車に乗り
ハルくんの家へと向かった。