ハル色に染まるるを…


「怖かったな、ゆい。」

ハルくんは、悲しそうに私を抱き締めた。


しばらくしてハルくんは
身体を離して、突然宣言した。

「ゆい。明日から俺が迎えに行く。
朝も俺が送っていく。
もしまたソイツと二人きりになるようなら
俺が中まで入って待つよ。」

え?

「…そんな迷惑かけれないよ。」

でも、ハルくんは頑なに
送迎する、と言って聞かない。


「それじゃあ、5月だけ…
忙しいのが終わるまでお願いします。」


「ありがとう。
ゆい、疲れてるし。俺も心配なんだ。」

でも、中に入るのは断った。
内部資料があるから…

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