ハル色に染まるるを…


「そうですね…松田さんさえ良ければ
うちの事務員さんも一緒に皆で行きませんか?」


良し!我ながらナイスアイデア。

二人では行きたくない…

こんな「皆の王子サマです!」
みたいなキャラの人と
会話が噛み合う自信はないし。


「本間先生がいらっしゃるならぜひ!
実はユウトに先生のLIME聞いてまして。
また日程とか相談に連絡してもいいですか?」


…え?川島先生に聞いた!?

そこまでして…
なにか、話したい事でもあるのだろうか。

「ええ。」


私がそう言うと、松田さんは
パッと花が開いたような笑顔を浮かべる。

「じゃあまた連絡しますね♪」

そう言うと彼は颯爽と去っていった。

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