ハル色に染まるるを…


歓迎会が始まった。

4月、5月は繁忙期で忙しいので
いつもこの時期にこういった会を開くらしい。

「えー!それと!もう一つ!
早見さん、こっちに。」

ナツ所長の大きな声で、
盛り上がりかけた雰囲気が少し収まる。


すると、一部先生によって「ヒュ〜」っと
指笛が鳴らされた。


なんだろう?
疑問に思っていると、ナツ所長が口を開いた。


「ご存知の方が沢山いますけども、ね。
えー。私事ではございますが、この度!
私、東谷夏樹は早見かずこさんと…
入籍致しました!」


「「おお〜!!!」」

一斉に拍手が沸き起こった。


えぇ!!!やっぱり??
やっぱりそうだったの???

雰囲気が似てるなぁとは思ってたけど。

幸せそうに笑うナツ所長と早見さん。


ちなみに、恥ずかしいのでそのまま
「早見さん」と呼んでほしいとの要望も発表された。

早見さんらしいなぁと思った。

< 124 / 161 >

この作品をシェア

pagetop