ハル色に染まるるを…
「おい!花楓……
気持ちは分かるけど興奮するなよ。
先生が困ってるし引いてる。」
「……え?あ、ごめんなさい。」
ま、松田さん!ナイス!
彼の冷静なツッコミに
花楓さんはスッと手を引っ込めた。
……ふぅ。
ホッとしたのも束の間。
「まぁ〜!!貴方が
本間ゆいさん?」
……だ、誰?
突如、私の背後から現れた
長身の上品なお姉様。
40代前半くらいだろうか?
暗めの髪色に、ボブカット。
モデルのような佇まい。
シンプルな服装が彼女の美しさを
より際立たせていた。
ーー綺麗な人…
私は思わず見惚れてしまった。