ハル色に染まるるを…


「ううん!松田さんも
本間先生と一緒にって言ってるし。
二人はまだ緊張しちゃう!」


「わかった。じゃあ
お言葉に甘えて一緒に。」


結城さんが、それを聞いて
安堵の息を吐いている。


最初から二人きりは
確かに勇気いるよね!!

わかる。


とりあえず私たちは
そのまま元々行く予定だった
店に向かった。


松田さんはあとで合流するらしい。


先についた結城さんと私は
席についてメニューと睨めっこしながら
他愛もない話をする。


「本間先生!お待たせしました。
結城さんもこんばんは。」


爽やか好青年が風を纏って
現れた。


あの美形家族の一員だもんね。

結城さんの目に、
ハートマークが見えた気がした。

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