ハル色に染まるるを…


どうしようかと、二人で思案しながら
一旦事務所へ戻ると…


既に情報を掴んだナツ所長が
出かける準備を始めていた。


いつもとは、違った表情を浮かべ、
テキパキと指示をする所長。

「川島先生!申し訳ないが林田先生の代わりに
本間先生と午後から高梨機工さんへ挨拶に行ってくれ。
私と林田先生は、赤地産業さんへ出掛けてくる。
早見さん、……の用意を!」


「「はい!」」


それぞれが素早く動き、あっと合う間に、
所長と林田先生は出かけていった。


やはり敏腕会計士なのね。


ナツ所長の凄さの片鱗を目の当たりにし
改めて尊敬の念を覚える私。

< 51 / 161 >

この作品をシェア

pagetop