ハル色に染まるるを…
5月某祝日ーー
私は、ハルくんの家にいた。
リビングのソファーに、
我が物顔で寝転がりる私。
ソファーの横にあるボックスをガサゴソと
漁って、ゲームを物色する。
あ、そういえば!
「ハルくん、先週どこ行ってたのー?」
ゲームを漁りながら私は、思い出したように
キッチンで飲み物を入れるハルくんへ
質問した。
あの後、何度か確認したけど
数日間ハルくんは、夜家にいなかった。
「ゆいちゃん、俺にだって
仕事ってものがあるわけですよ。」
淹れ終わった紅茶と、ジュースを
運びながらハルくんが答えた。
ふぅ〜ん。
そういえば、ハルくんて
なんの仕事してるんだろう‥
いつも全然教えてくれないんだよね。
「ね、ハルくん。ホントは何屋さんなの?」
選んだゲームを持って
勢いよく起き上がりソファーに座り直す私。
ちょっと期待値高めで質問した。
ハルくんが自分から仕事の話を
するなんて珍しいから。
今日は、もしかしたら
教えてくれるかも!