ハル色に染まるるを…


「もう!大の男が暴れないでよ!
まだあるんだし、今から食べればいいでしょ!」


仲裁に入り、冷蔵庫から取り出した
プリンをハルくんに押し付けて、
ソファーに戻る。


ブツブツ文句を言いながら
戻ってきたハルくんは私の隣に腰掛けた。


「ね、ゆい。じゃあ今日ご飯作って。」


突然のハルくんからのお願いに、ちょっと驚く私。


「え?別にいいけど。急にどうしたの?」

ハルくんが
そんなこと言うなんて珍しい。


「ん?別に。何となく食べたい。
ね、何作る?買い物行く?」


急に子犬のようになったハルくんを怪しみながらも

ハルくんが私の作ったご飯を食べたい
と言ってくれた事にニヤニヤが止まらなくなる。


ーー嬉しい。


そのまま、私とハルくんは
買い物に出掛けた。

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