いつだって恋は雨模様
「上川佑哉さん、氷雨隼人さん」

「中山日向さん、大峰奏さんかな？」

そういうと、写真にでもとってあげたいくらいの

変顔？でこっちを見ながら

「だ、誰と付き合うことにしたの？」

「みんな、断ったよ」

「えっ！？」とまた、鶏のような声が聞こえた。

「聞いて。風花！」

あらたまって名前を呼ばれたので、

反射的に「はい！」と返事をした。

「まず一人目、上川佑哉先輩は、

私の彼氏、齋藤俊（さいとうしゅん）の部活、バスケ部の現部長だよ。

人間離れした身体能力と、爽やかなルックスで

女子人気抜群なの！

次に氷雨隼人先輩は、

美術部に入っていて、たくさんの絵が入賞している実力者で、

美化委員として、動物に優しく、みんなに優しく

女子にも男子にも人気あるんだよ！

次、中山日向先輩は

独特な性格で、人を魅了にするルックスの持ち主。

演劇部の部長で、全国大会に無名だったこの学校で、初めて出場したんだよ。

学園の憧れの的だよ！

次、大峰奏くんは

入試であの可愛らしいルックスで、

女子からも男子からも固定ファンが多いんだよ。

同級生だけど、今回のテストで1位をとった天才くんだよ！」

そんなにすごい人達だとは思わなかった。

でも...

「私は、本当に好きになってからじゃないと付き合わないって決めたから。

いつか胸がドキッとときめくような瞬間があるって信じてるから...」

そう答えると、雫ちゃんが突然私にはぐしてくれた。

「そういう、自分に素直なところほんとすき！可愛い！

...そういえばさ、風花はどこの部活にはいるの？

その部活によっては、今の告白を受けた人達ともしかしたら付き合う...なんてあるかもしれないじゃん！」
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