いつだって恋は雨模様
違和感を抱えながら、学校に到着した。

絶対に、青春してやるんだと!心に誓って。

3 2 1 ジャンプ!

入学式なのに、浮かれ野郎だなってきっと思われてるだろうと、後から恥ずかしくなって

早足で、教室に向かった。

ガラッとはいると、一斉に視線がこちらに向く。

またまた違和感を抱えながら、私は桃井なので、一番後ろの席につく。

実は、夢の高校ライフの実現のために

人生で初めて洗い流さないトリートメントを買った。

都会にはこんなものがあるのか!と

驚いて、衝動買いをしたものだ。

匂いもパッケージを好みだったから、なおさら欲しくなった。

ちょっといい女を演じてみたくて、

わざと髪をふわっと香らせてみたりする。

私にだけほのかに感じるバラの香りが、

心地よかった。
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