10日間彼氏
「え?ああ、彼女がいることくらいは言っても問題ないよ。名前は言わないから」
はじめに彼が決めたルールの二つめは、私達が付き合っていることは秘密にするというものだった。
彼女と一緒にいるって、青くんがユイカさんに言ったよね、今たしかに。
彼女がいることを、ユイカさんに伝えるってことは、やっぱりユイカさんはただの友達なのかもしれない。
少なくとも、二股疑惑は完全に消えたよね。
「お腹すいたー。ハンバーグ食べたい」
ニコニコしながら彼に手を伸ばして、小指と小指を絡める。
「うん、じゃーいこ」
彼の大きな手に、他の指もふわりと包まれる。
「泣き止んでよかった」
ポツリと意味深に呟く彼に、ドキッとする。
私の機嫌をとるためにあんなことを、わざと言ったのだとしたら、ちょっと青くんのカンは良すぎるけれど、まさかそんなはずはないだろう。
(いま、彼女と一緒にいるから行かない)
青くん、凄く嬉しかったんだよ、彼女って言ってくれたことが。
その後、顔が火照ってくるのを抑えるのが大変だった。
はじめに彼が決めたルールの二つめは、私達が付き合っていることは秘密にするというものだった。
彼女と一緒にいるって、青くんがユイカさんに言ったよね、今たしかに。
彼女がいることを、ユイカさんに伝えるってことは、やっぱりユイカさんはただの友達なのかもしれない。
少なくとも、二股疑惑は完全に消えたよね。
「お腹すいたー。ハンバーグ食べたい」
ニコニコしながら彼に手を伸ばして、小指と小指を絡める。
「うん、じゃーいこ」
彼の大きな手に、他の指もふわりと包まれる。
「泣き止んでよかった」
ポツリと意味深に呟く彼に、ドキッとする。
私の機嫌をとるためにあんなことを、わざと言ったのだとしたら、ちょっと青くんのカンは良すぎるけれど、まさかそんなはずはないだろう。
(いま、彼女と一緒にいるから行かない)
青くん、凄く嬉しかったんだよ、彼女って言ってくれたことが。
その後、顔が火照ってくるのを抑えるのが大変だった。