10日間彼氏
どうしたんだろ、あんなに慌てて。

「青くん?」

え、逃げた?青くん。

もしかして、激しく勘違いしてた?

嫉妬?ジェラシー?

なにか怒ってるように見えたのは、嫉妬していたからなんだろうか。

それってそれって、私のことを女の子として見てくれてるからなのかな。

私が、あの彼女に嫉妬したように、彼も兄のトレーナーで私に他に男がいると思って、嫉妬したってことなのかな?

朝帰りって発想が飛躍しすぎな気はするけど。

もし本当に彼が嫉妬したんだとしたら、凄く嬉しいんだけどな。

ホゥッと息を吐いて、のぼせた顔をパンパンと叩き、教室へ走った。
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