10日間彼氏
「あお・・く・・ん」

頑張って目を開けようとしたけど、駄目だ。

「いいから、寝てて」

優しい声がふってきて、安心して意識を手放しかけた。

「行かないで、青くん、どこにもいかないで」

無意識に口走ったけれど、言葉にすると悲しくなる。

それから、ギュッと抱きしめらたような気がしたけれど、本当にそうだったのかは、わからない。

その後すぐに夢の中に落ちていってしまったから。

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