10日間彼氏
目を開けたら、白い天井が見えてすぐに保健室のベッドで寝かされていたんだと、気がづいた。

「青くん?」

ベッドの傍に座っている人影に話しかけると、それは美里だった。

「大丈夫?奈緒ー、心配したよ」

心配して、付き添ってくれたみたいだった。

「美里、ありがとう」

「うん、よかった、マジで顔色やばかったから、ちょうど校舎の外にいた1年生の先生を呼んだらきてくれて助かったよ」

「先生?そうじゃなくて、私をここまで運んでくれた男子って2年生だった?それとも」

「なに言ってんの?奈緒、男子生徒なんていなかったよ」

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