10日間彼氏
放課後、手芸サークルに行き私は桃色の羊毛フェルトをブスブスと、針で突き刺して形を整えていた。

青くんに渡した方は、上手くできたのに自分のを作ろうとしたら、なかなか思い通りにいかなかった。

ブスッ

「痛っ」

針をまともに指に刺してしまい、小さく悲鳴をあげた。

「部長ー、大丈夫ですか?」

「うん、へーきへーき、もう慣れたよ」

1年のまきちゃんと、ユミちゃんが心配して、私のそばに来てくれた。

そう、私は何を隠そう手芸サークルの部長なのです。
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