10日間彼氏
昼休み、私はやはりどうしても気になって、ランチが、終わってからごみ収集場に行ってみた。

燃えるゴミと書かれた大きなゴミ箱を覗くとちょうど、昼食後だったこともあり、たくさんのゴミが積み上げられていて、皮の背表紙のメモ帳らしきものは、パッと見た感じでは見当たらない。

多分少し時間が経ってしまったから、奥の方に沈んでしまっているのだろう。

どうしょう。さすがにこの中に手をつっこむのはためらわれる。

でも、もし本当にあれが彼のものだとしたら、今頃、困っているかもしれない。

大切なものかもしれないし。

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