10日間彼氏
いろんな楽しい想像をたくさんしながら、卒業式が終わってすぐに、彼との待ち合わせのコンビニまで走っていった。
この10ケ月間、あのコンビニにも一度も行かずに我慢した。
もし彼がバイトしていて鉢合わせしたらいけないと思ったからだ。
コンビニ前で立っている長身の店員さんが、周りを見回したり腕時計を確認したりしている。
「桃ちゃん」
その名前で私を呼ぶのは、この世に1人だけ、彼しかいない。
「あお・・・く・」
走っていた私はピタリと足を止めると、全身がフルフルと震えだした。
この10ケ月間、あのコンビニにも一度も行かずに我慢した。
もし彼がバイトしていて鉢合わせしたらいけないと思ったからだ。
コンビニ前で立っている長身の店員さんが、周りを見回したり腕時計を確認したりしている。
「桃ちゃん」
その名前で私を呼ぶのは、この世に1人だけ、彼しかいない。
「あお・・・く・」
走っていた私はピタリと足を止めると、全身がフルフルと震えだした。