10日間彼氏
店長さんは、ニヤニヤしながら私をいつものように軽くあしらう。

「ですよね、ごめんなさい」

しょんぼりする私に若い店員さんが、呆れたように声をかけてくる。

「そんなに好きなんだ?君みたいにあいつのこと聞いてくる女の子が、何人かいたけど、いまだに、しつこく探り入れてくるの君だけだよ」

「あ、こら、かわいそうだろ、そんな言い方しちゃ」

店長さんが慌てて、彼を注意した。

「まあ、彼、カッコいいもんねー、僕の若い頃そっくりなんだよなー」

「店長、無理ありますよ、それ」

「おいおい、これでも、血がつな・・・アワワッ」
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