10日間彼氏
見ると、あどけない表情の女子生徒だった。

多分1年生かな。

彼女は、ペコリと頭を下げて、一緒にいた友達とまた走りだした。

「おはよう、モリモリー」

「モリリン、おはよう」

明るく大声で挨拶しながら、彼女たち2人は、なんと彼、青くんの両サイドからべったりくっついていった。

そのまま、2人とも彼に腕を絡ませる。

「おはよう。おまえら、朝から元気だな」

ニッコリ笑顔で両サイドの彼女達を代わる代わる見る青くん。

だけど、彼は彼女達の腕をすぐに、ふりほどこうとしている。
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