10日間彼氏
言うなり、彼は彼女達をおいて、ダッと走りだした。

「あ、待ってー、モリリン」

「一緒にいこーよー」

彼女達もすぐに、後から追いかけていくけれどスピードが違いすぎる。

とても追いつけないだろう。

ん?どっかで見たような光景。デジャヴ?

あ、いけない。学年とかクラスとか調べたいんだった。

私も追いかけないと。

けれど、彼は猛スピードで彼女達と、私から逃げて行ってしまい、とうとう追いつくことができなかった。

おかしいなあ。彼にまとわりついていた女子達は明らかに1年生だった。

< 58 / 224 >

この作品をシェア

pagetop