10日間彼氏
急いできたのか、息を切らして店内を見回し私を見つけると、ホッとしたように柔らかな笑顔になった。
「ごめん、遅くなって。家まで送るから今日は帰ろうか」
「うん、大丈夫だよ。これ作りながら待ってたから」
私は、さっき買ったばかりの薄い青色の羊毛の塊を彼に見せる。
「ん?なにそれ?」
「こうやって、針で何百回も突いて形をつくるんだよ」
私が実際にやってみると、青くんは目を丸くする。
「随分針で突き刺したな。痛くないの?」
正面の椅子ではなくて、なぜか隣に座った彼は、まじまじと私の指を見ている。
さっきから、失敗して何回も針で指を突き刺してしまった絆創膏だらけの指が気になるみたいだ。
「ごめん、遅くなって。家まで送るから今日は帰ろうか」
「うん、大丈夫だよ。これ作りながら待ってたから」
私は、さっき買ったばかりの薄い青色の羊毛の塊を彼に見せる。
「ん?なにそれ?」
「こうやって、針で何百回も突いて形をつくるんだよ」
私が実際にやってみると、青くんは目を丸くする。
「随分針で突き刺したな。痛くないの?」
正面の椅子ではなくて、なぜか隣に座った彼は、まじまじと私の指を見ている。
さっきから、失敗して何回も針で指を突き刺してしまった絆創膏だらけの指が気になるみたいだ。