Snow Doll ~離れていても君を~
「いや。理希は中学のときに市街から転校してきたから。この町の学校ではないと思う」
「そっか……。私とは違う小学校だね。じゃあ、気のせいなのかな」
少し残念に思いながら、私は冷蔵庫からサンマや常備菜を取り出し夕食の支度を続けた。
*
二人で向かい合って夕食をとるのは久しぶりだった。
ここの所ずっと、ケイか春馬君も一緒にいたから。
私の手料理を、海里は全部残さず綺麗に食べてくれた。
「海里、他に食べたいものある?」
私が聞くと、海里は微かに眉をひそめ考え込んだ。
「カレーと……、カニクリームコロッケとか?」
顔に似合わない可愛らしいメニューが出てきて、思わず吹き出しそうになる。
両手で口元を隠すと、海里がキッと睨んできた。
「市販のしか食べたことないから、手作りのを食べてみたいんだよ」
「わかった。今度頑張って作るね」
手間はかかるけど、海里が喜んでくれるなら作ってあげたい。
「そっか……。私とは違う小学校だね。じゃあ、気のせいなのかな」
少し残念に思いながら、私は冷蔵庫からサンマや常備菜を取り出し夕食の支度を続けた。
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二人で向かい合って夕食をとるのは久しぶりだった。
ここの所ずっと、ケイか春馬君も一緒にいたから。
私の手料理を、海里は全部残さず綺麗に食べてくれた。
「海里、他に食べたいものある?」
私が聞くと、海里は微かに眉をひそめ考え込んだ。
「カレーと……、カニクリームコロッケとか?」
顔に似合わない可愛らしいメニューが出てきて、思わず吹き出しそうになる。
両手で口元を隠すと、海里がキッと睨んできた。
「市販のしか食べたことないから、手作りのを食べてみたいんだよ」
「わかった。今度頑張って作るね」
手間はかかるけど、海里が喜んでくれるなら作ってあげたい。