Snow Doll ~離れていても君を~
*
家に着き、買った食品をキッチンで並べているとき、春馬君や如月先輩が到着した。
「あれ? ケイちゃんはまだ来てないの?」
“ちゃん”付けに驚く私は、春馬君に突っ込めず黙って様子を見守る。
「遅れるらしい。さっき連絡があった」
如月先輩が淡々と答えて携帯電話を取り出した。
スマホではない所が私の知っている先輩らしくて少し安心する。
「ああ……、なるほどね。準備に時間がかかってるんだ」
なぜか呆れ顔の春馬君は私へ視線を送った。
「優希奈さんも私服に着替えたら?」
「うん、そうする」
「如月さん、ちょっと話が」
私が部屋に行こうとしたとき、海里は如月先輩を呼び、自室へ案内していた。何か大事な話があるみたいだ。
部屋で私服に着替えてからリビングへ入ると、まだ春馬君しかいなかった。
窓際のソファでくつろいでいる。
彼は制服から白シャツに黒のチェック柄のパンツへ着替えてきていた。
シャツの隙間から鈍色のネックレスが覗き、いつもより大人っぽい印象だ。
「優希奈さん、私服可愛い」
ソファから立ち上がり、私の方へ近づいてくる。
家に着き、買った食品をキッチンで並べているとき、春馬君や如月先輩が到着した。
「あれ? ケイちゃんはまだ来てないの?」
“ちゃん”付けに驚く私は、春馬君に突っ込めず黙って様子を見守る。
「遅れるらしい。さっき連絡があった」
如月先輩が淡々と答えて携帯電話を取り出した。
スマホではない所が私の知っている先輩らしくて少し安心する。
「ああ……、なるほどね。準備に時間がかかってるんだ」
なぜか呆れ顔の春馬君は私へ視線を送った。
「優希奈さんも私服に着替えたら?」
「うん、そうする」
「如月さん、ちょっと話が」
私が部屋に行こうとしたとき、海里は如月先輩を呼び、自室へ案内していた。何か大事な話があるみたいだ。
部屋で私服に着替えてからリビングへ入ると、まだ春馬君しかいなかった。
窓際のソファでくつろいでいる。
彼は制服から白シャツに黒のチェック柄のパンツへ着替えてきていた。
シャツの隙間から鈍色のネックレスが覗き、いつもより大人っぽい印象だ。
「優希奈さん、私服可愛い」
ソファから立ち上がり、私の方へ近づいてくる。