Snow Doll ~離れていても君を~
今日私が選んだ服は、ホワイトのニットと紺色のジャンパースカート。
男の子が多いから、肌の露出は控えめに、スカートの下は動きやすいレギンスを合わせてみた。
「あ。髪のリボン、ほどけかけてるよ」
髪型はハーフアップにしていて、ベルベットの細いリボンが上手く結べていなかったらしい。器用に結び直してくれる。
「優希奈さんの髪って、ツヤがあって綺麗だね。触ってみてもいい?」
「え?」
思わず顔を上げると、至近距離で目が合う。
私より少し高いくらいの身長だから、思った以上に顔が近くドキリとする。
彼は大きな目を優しく細めると、すっと私の髪に手を伸ばした。
「春馬君──何してるの?」
突然、背後から声がかかり、振り向いた先にケイがいた。
紅い唇に薄ら笑いを浮かべたケイの目が怖い。
「あー、見つかっちゃった」
全然悪びれる様子はなく、春馬君が小さく舌を出す。
私は助かったとばかりに春馬君のそばから離れ、ケイの前に移動する。
「ケイ、その服いいね、似合ってるよ」
「ありがとう。ユキも可愛い」
ケイはアンティークなボタンやレースのついたワイン色のシャツワンピースに細身の黒のパンツを身につけている。
男の人なのに、まるで男装の麗人のようだった。
男の子が多いから、肌の露出は控えめに、スカートの下は動きやすいレギンスを合わせてみた。
「あ。髪のリボン、ほどけかけてるよ」
髪型はハーフアップにしていて、ベルベットの細いリボンが上手く結べていなかったらしい。器用に結び直してくれる。
「優希奈さんの髪って、ツヤがあって綺麗だね。触ってみてもいい?」
「え?」
思わず顔を上げると、至近距離で目が合う。
私より少し高いくらいの身長だから、思った以上に顔が近くドキリとする。
彼は大きな目を優しく細めると、すっと私の髪に手を伸ばした。
「春馬君──何してるの?」
突然、背後から声がかかり、振り向いた先にケイがいた。
紅い唇に薄ら笑いを浮かべたケイの目が怖い。
「あー、見つかっちゃった」
全然悪びれる様子はなく、春馬君が小さく舌を出す。
私は助かったとばかりに春馬君のそばから離れ、ケイの前に移動する。
「ケイ、その服いいね、似合ってるよ」
「ありがとう。ユキも可愛い」
ケイはアンティークなボタンやレースのついたワイン色のシャツワンピースに細身の黒のパンツを身につけている。
男の人なのに、まるで男装の麗人のようだった。