Snow Doll ~離れていても君を~
髪を手早く乾かしていくうちに、不意に海里の指が私の首の後ろを撫でた。
私の口から思わず「んっ……」とおかしな声が出てしまう。
一瞬目を見開いた海里は鏡越しに私を睨んできた。
「変な声出すなよ、あいつらに誤解されるだろ」
「……すみません」
私は真っ赤になって下を向く。
ドライヤーの音でかき消されることを期待したけど、近すぎて聞こえてしまったみたい。
沈黙に耐えきれなくなった私は、鏡の中の海里に話しかけた。
「あの。海里って、誰か好きな子いる?」
困惑の表情を浮かべ、海里はしばらく動きを止めた。
やっぱり質問、間違えたかな……。
「この状況で、よくそんなこと聞けるな」
私の髪に触れていた指を肩に滑らせ、海里は私を自分の方へ引き寄せる。
後ろから抱きしめられていると勘違いしそうな距離に、心拍数が上がっていく。
私の口から思わず「んっ……」とおかしな声が出てしまう。
一瞬目を見開いた海里は鏡越しに私を睨んできた。
「変な声出すなよ、あいつらに誤解されるだろ」
「……すみません」
私は真っ赤になって下を向く。
ドライヤーの音でかき消されることを期待したけど、近すぎて聞こえてしまったみたい。
沈黙に耐えきれなくなった私は、鏡の中の海里に話しかけた。
「あの。海里って、誰か好きな子いる?」
困惑の表情を浮かべ、海里はしばらく動きを止めた。
やっぱり質問、間違えたかな……。
「この状況で、よくそんなこと聞けるな」
私の髪に触れていた指を肩に滑らせ、海里は私を自分の方へ引き寄せる。
後ろから抱きしめられていると勘違いしそうな距離に、心拍数が上がっていく。