ニ.ゲ.ロ.
ザワザワ、ザワザワ。朝の教室は騒がしい。
先生「はい、みんな席に着けーー!」
声がピタッとやみ、すぐにみんなが席に着いた。
先生「えー……琴座美羽さんなんですが、きのう、転落してしまい、1ヶ月ほど入院するそうです。」
生徒「えぇーーーー」
まあ、そんな声を出すのも仕方がない。彼女・美羽はとてつもない美少女だ。
そんな子がしばらく休みとは、特に男子ががっかりしているだろう。
先生「まあ、そういうことだから、見舞いにでも行ってあげような」
はーい
少しばらばらな声が響いた。
結菜と私は、返事をできずにいた。
美羽は、相当なくずだ。
自分より頭がいいからって私たちを奴隷にしていた。
まあ、頭を効かせて抜け出したけどね。

キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
あーやっと終わった。世界史の先生話長すぎ。
まあいいや、一旦家に帰ろう。
そう思って、足を家路に進めた。

今日は結菜が塾でこれないため、一人できた。
校庭に足を踏み入れた瞬間、
ブーブー、ブーブー
バイブがなった。もちろん送信者はほたるだった
「「ほら、分かったでしょ。早く呪いを解かないと、どうなっちゃうのかしらね。
そうね、手始めにあの死体を調べたら?」
そういわれて、背中がひやりとした。
つまり、あれをみろということ?
脳では拒絶していても、体は勝手に進んだ。
そして小屋の前、死体を調べはじめてしまった。
「綺麗………」
その顔は、余りにも綺麗だった。
手足は腐敗が進んでいるものの、とても綺麗な体型だったと思わせる体型。
すると、私の思考回路の中で一つの言葉が浮かんだ。
……桜舞姫夏
まさかと思い、図書室まで走り込んだ。

予感は的中した。2年前、イジメを苦に失踪したと言われていた人だ…
でも、何故こんな所に?
そう思った矢先、
ブーブーブーブー
またバイブがなった
ほたるからだ。
「「その子は2年前に。私たちは今3年生。
どういうことか、分かるよね。
残り、6日だよ。」
つまり……私たちの学年に姫夏ちゃんの死に関わっているものがいる…?
もっと調べたかったが、あらかじめ設定しておいたアラームがなったため、今日はここまでにした。







残り、6日
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