ニ.ゲ.ロ.
幸薫「ねえ、結菜、姫夏ちゃん知ってる?」
すると、結菜のからだが軽くはねた。
結菜「その名前…どこから…」
幸薫「……何か知ってるのね。」
冷たくそう告げると、結菜は一つのため息のあとに、すらすら話して行った。
すごく酷いイジメにあっていたこと。
そしてイジメとして小屋に閉じ込められ、突然の発作で死んでしまったこと。その時のイジメた人は、美羽、由佳、菜月、栞、りあ、真由だったこと。
ほたるは、姫夏の大親友だったこと。
美羽たちは死体を隠したこと。
洗いざらいすべてを一気に話され、一番最初に出てきた言葉。
幸薫「酷い…」
心からの言葉だった。
結菜「だから恨みを晴らせってことなのかもね。」
確かに。死体を触ったときに感じた、つめたさだけじゃない。
謎の熱が、また指先に感じられるようだった。
幸薫「結菜、今日も行くよ」

とりあえず、小屋の中に花を添えた。
これで恨みが晴れるわけではないけど、とりあえず。
結菜「じゃあ、まずこっくりさんまるまるさん?ていうやつで呼び出すの?」
幸薫「うん、やってみよう」
こっくりさんこっくりさん、ひめなさんひめなさん。
おしゃべりしましょ、遊びましょう。
これは、指定した死人と話すためだけのアソビ。
ザワ…恨……イ……
結菜「嘘…」
美羽……恨メシイ…由佳モりあモ真由モ栞モ菜月モ…
幸薫「ひめなさんひめなさん、どうしたら成仏しますか
教えてください。教えてください。」
謝…レ
アノ6人…謝レ
ジャナイト…ノロウ。ノロウ。ノロウ。ノロウ。ノロウ。ノロウ。ノロウ。ノロウ。ノロウ。ノロウ。
幸薫「わかりました。連れてきます。わかりました。あの6人を連れてきます。
なので、もうお帰りください。約束ををいておきます。」
そういって、自分の血を落とした。
小屋がらでると、
ブーブー、ブーブー
バイブがなった。
「「すごいわねぇ。さすが私が見込んだだけあるわ。残りは5日よ。頑張ってね。」」
本当に何故私たちなのだ。
そう思いながらも家路に足を進めた。







残り、5日
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