怨返し─赦されない私の罪─

せ、先生に会ってた...ってことは、先生を殺したのは....
んで...お、俺がその次!?ま、待て....落ち着け...も、もしかしたら機嫌さえとれれば...他の怖い話とかも機嫌悪くしなければいいとか聞いた気が...


いつもの来希とは思えない現実味に欠ける回答、だが今の来希にとっては精一杯の答えだった。取り乱して荒れた呼吸を戻しながら、重い口を開いた。


「....も、もしかして...首を吊ったせい...なのか?喋り....にくいのは...」


「ぞうだよ...ゴボッ....あのび、ぐぢをづっだがらね...あぼどぎはいだがっばなぁ〜。ぎれなぃがだなをおじづげだがんび....」


全体的に濁音が多く、変な言葉が出てくるが、それさえ理解すれば言っていることはだいたい分かると察した来希は更に発言する。


「は、ははっ...先生に会ってきたってことだろ?....じ、じゃあ俺も...先生みたく首を吊るして....こ、殺すのか?」


「...ぶっ!ばばばばばばばばばばばぁぁ!!ががががががが!!!」


そう言うと、章太は笑いだした。今まで聞いたことの無い不気味で恐ろしい笑い声。
笑い声に来希は怯え、倉庫全体は震えた。


「ごぼず?....ぢばう...ずごじちばう....ゴボボっ...
ぼぐば....ぎびだぢに..."おんがえじ"をずるだべだよ....」
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