怨返し─赦されない私の罪─
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来希に二十分待機を言われた清都は、すぐに帰り支度をしている依奈と佐々木の元へ近寄った。
依奈は近付いてくる清都に気付くとキッと睨みつけてきて、清都はその目に苛立ちを覚えた。
「...来希が二十分経ったら来てくれってよ。後、俺もついてくぜ。」
そう言っても依奈は黙って清都を睨みつけていた。言葉にしなくても伝えたがっている事は清都は何となく察する。
んでだよ...なんでそんな目つきができんだよ....
ついこの前までビクビクしてたってのに...普通はもっと怯えるもんだろ!章太みたいに屈服するのが普通だろ!!なんでこいつはこんな反抗出来んだよ!
ギリギリと歯ぎしりをしながらも、握る拳を抑えていた。その事に気が付いた依奈は睨み付けていた目を元に戻して、ため息を吐く。
「清都...あんた私を昨日みたいに殴りたいの?それとも案内したいの?どっち?」
そう言われ、自分の心境がバレているのを理解し、冷や汗が額に溢れてきた。
「....今は取り敢えず案内だ。来希があういう風に言ってる...からな...」
「来希はあういう風に言ってるけど、あんたは?章ちゃんにしてきた事を...後悔しないの?」
「逆にてめぇは後悔し足りないんじゃねぇか?愛しの章ちゃんを見殺しにしちまって。」