怨返し─赦されない私の罪─

チラッと二人の反応を見ると、美苗は「うわーまじかー」みたいな印象。
裕子は何故か頬を少し赤らめていた。

するとここで裕子はようやく口をゆっくり開かせた。


「あ....あの...し、清水さん?...千澤さんと昨日...何をしたんです....か?」


佐々木は口に手を置き、更に顔を赤く染めながら恥ずかしそうに聞いてきた。
静華は演技をピタリと止め、ニコッと悪女のような笑顔を見せた。


「そんなの決まってるじゃない。"え"から始まって三文字で終わる事よ。昨日の依奈は本当に凄かったわよ。ちょっと刺激したらもう急変。本当に依奈って一度スイッチ入ると止まらないんだから。」


そんなほら話を言ってみると、裕子は更に赤くなり、何故か財宝が目の前にあるくらいに目をキラキラとさせて聞いていた。美苗は嫌なものを見るかのように依奈の方を見た。


「ちょ!ばっ!やめてよそんな話。裕子!今の嘘だから!まともに信じないで!ほら美苗も!」


「いや...わ、私は依奈がどんなんになろうと....友達でいるよ?...多分」


「いやだから違うって!静華!変な話ふっかけないでよ!収集つかなくなったらどうすんの!」


「ん?あー...まぁ私としては収集つかなくなってあなたとイチャコラさっさ出来るならと思ってたんだけど、あなたはそう思ってないの?」
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