怨返し─赦されない私の罪─

「何言ってんの....当たり前じゃん...はぁ....なんでこんなことで疲れなくちゃなんないのよ...
じゃあ話戻すけど、静華。この二人にも私と同じオーラ見えてるの?」


そう聞くと、静華は依奈の肩から動かないまま二人を凝視する。いい加減に離れて欲しかった依奈は、静華を睨むが当然本人は気付いていなかった。


「ん〜。まぁあなた程じゃないけど、同じ種類の黒さのオーラ。まぁ対象ねこの二人も。」


「章ちゃんは私に取り憑いてるんじゃないの?それなのに二人もオーラが出てるってどういうこと?」


「まぁ説明するならマーカーみたいなものかしら?その人も章太の対象の印みたいなもの。本人がその人に取り憑いたならもっと不気味に見える。
あなたも相変わらずの大きさとはいえ、印象が違う。恐らく章太君は別の所へ行っているわね。」



その言葉に依奈は嫌な予感を漂わせた。さっきまでの空気が凍っていく。



「...ってことは....」



「えぇ。新たに犠牲者が増えている可能性が高いわね。もしくは苦しんでる最中かも。まぁ、あなたを無視して行くなんて余程の人だから、例の後二人のどちらかじゃない?」


静華の考え曰く、清都か京吾が襲われている可能性が高い。
二人共章太を自殺へ追い込み、依奈や周りのクラスメイトを苦しみ続けた元凶
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