怨返し─赦されない私の罪─

「えぇ。幽霊のことは宇宙レベルに深いわ。何があってもおかしくない、謎に包まれた世界。私が今喋っていることも確証が無いほどのね。
でも、あなたのことなら...すぐに分かることかもね?....」


「わ、わわ、私の事?」


静華は裕子との距離を更に近付け、押し倒した。身体が密着し、二人の顔は息が当たる程近かった。


「そうよ...あなたは本当に正直で可愛いわね....
私...本気になっちゃうかもよ?」


「もーー!!!そういう展開は本当にやめてってば!しかも私の家で!!」



依奈は直ぐに立ち上がり、静華を裕子からひっぺがした。何もしていないが、走り終わったマラソン後のように、依奈はぜぇぜぇと息を切らしてた。



「つい数分前に約束したばっかだってのに...一体何考えてんのよ....」


「ごめんなさいね。だけど、裕子さんが私を誘ってくるもんだから...」


「質問しただけでしょうが...もう...裕子も嫌だったら嫌ってハッキリ言わないとだ」


依奈は裕子の方へ目線を向けると、裕子は手を口元へ置き、頬をピンク色にして何故だか物欲しそうな表情になっていた。
依奈は言葉に出なかったが、表情で「え?」
と驚いていた。


ピンポーン!ピンポーン!
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